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2017年04月14日

北朝鮮で気になる防衛関連銘柄 ー 極東貿易(8093)に投資すべき理由とは

north-korea

 

※掲載されている株価等のデータは全て執筆時点(2017年4月14日)のものです

 

北朝鮮問題で防衛関連銘柄の注目度が急上昇

マレーシアにおける金正男氏の暗殺事件や、弾道ミサイル発射の件など、2017年に入って以降、何かとニュースを騒がせている、北朝鮮。アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席による米中首脳会談においても、北朝鮮に圧力をかけることについて、中国が今後どのように対応するかについて注目が集まっています。

政治や治安の観点で見ると物騒なニュースが多いですが、一方でこのような軍事がらみのニュースは経済に与える影響も少なくありません。経済制裁などからくる直接的な影響もあれば、「軍需」がらみのものまで、関連する業種・業界の範囲は少なくありません。

第二次世界大戦後の日本の復興の影に朝鮮戦争の影響が大きくあったように、軍事の経済は与える影響は計り知れません。

ここでは、北朝鮮ニュースによって昨今改めて注目を集めている防衛関連株について、具体的な銘柄を見ていきたいと思います。

 

気になる防衛関連銘柄を一覧で紹介

一部のメディアでは防衛関連銘柄に目をつけているようで、既にいくつかの企業の株価に影響が出始めています。つまり、「防衛に関連する」「北朝鮮や中国・アメリカの動向によって業績に影響が出る」と思われている企業について、株価が大きく上がっているものも、反対に下がっているものも存在します。ここではまず、防衛関連の注目企業について順に紹介します。

 

石川製作所(6208)

石川県に本社を構える、紙工機械・繊維機械・システム機器などを開発する、大正10年創業の老舗メーカー。特に「機雷」の製造によって、軍需関連で注目を集めている。

株価:過去半年ほど、800円前後で推移していたものが、ここにきて高騰。最高で1,925円(4/12時点)にまで値を上げている。

 

豊和工業(6203)

愛知県に本社を構える、紙工機械・繊維機械・システム機器などを開発する、1907年創業の老舗メーカー。警察(SAT)が使用するライフルや小銃を製造するなど、特に火器の開発・製造で注目が集まっている。

株価:半年前頃までは、500~600円前後で推移していたものが、ここにきて高騰。最高で940円(4/12時点)にまで値を上げている。

 

東京計器(7721)

大田区蒲田に拠点を構える、1948年創業の老舗メーカー。主に、航空機器や湯油圧制御、計測機器、通信制御の機械を製造している。レーダー装置や警戒装置、照準装置などの製造を行なっており、注目を集めている。

株価:1年前から半年前ごろは、160円前後で推移していたものの、2016年11月頃より200円前後に上昇。その後もじわじわと値を上げ250円前後で推移。最高で294円(4/12時点)まで高騰している。

 

細谷火工(4274)

創業100年を超える火工品(火薬を使用した製品)の製造会社。官公庁や警察・消防にも納品しているほか、防衛省・自衛隊関連向けにも製品を提供しており、防衛関連で注目を集めている。

株価:1年前から半年前ごろにかけては、400円前後で推移していたものが、2016年11月頃より、500円前後にまで値上がり。その後も着々と推移していたが、2017年4月に入って一気に高騰し、最高で1,375円(4/12時点)を記録。

 

重松製作所(7980)

1917年創業。2017年に創業100年を迎える、防刃マスク・防毒マスクなどの保護具の専門メーカー。日本の官公庁だけでなく、アメリカの3Mに防毒マスクをOEM供給するなど、高い品質と実績を誇る。

株価:過去1年ほど、600~650円前後で推移していたものが、ここにきて高騰。2017年4月以降、一気に値を上げ、2017年4月12日には969円を記録。

 

 

隠れた超優良企業【極東貿易】について

ここまで、防衛関連で今注目が集まっている企業をいくつか紹介しました。これらの企業は実際に過去3ヶ月〜半年の間に株価も上昇しており、北朝鮮をはじめとする防衛関連のニュースの影響を受けていると言えないこともないでしょう。

しかし、これらの企業の株が投資をするに値するかというとそうではありません。その理由は以下の表をご覧ください。

株価指標一覧_防衛関連銘柄

この表から見ても明らかなように、これらの株価のPER(Price Earnings Ratio, 株価収益率)は非常に高く、つまりは既に割高な銘柄であることがわかります。

先述した5つの企業は、いずれも防衛関連銘柄としては有名で、既に値を上げているものばかりです。これらの銘柄が、企業として優良であることと、投資対象として魅力的であることは、同じではありません。つまり、今からこれらの銘柄に投資するのはオススメとは言えないでしょう。

 

ただ、せっかく加熱している防衛関連銘柄の高騰に乗らない手はありません。そこで、ここでは、隠れた優良銘柄である、極東貿易についてお話ししたいと思います。

 

極東貿易(8093)

1947年(昭和22年)創業、東京都千代田区大手町に本社を構える、機械関連を主体とするエンジニアリング商社。機械、計量器、航空機、船舶、車両、をはじめ、火薬類、食料品、医薬品など、様々な商材を取り扱っている。

 

極東貿易の素晴らしいところは、何といっても財務状況の健全さです。

極東貿易|財務状況

財務データ | 極東貿易株式会社 http://www.kbk.co.jp/ja/ir/financial/

 

この表(極東貿易HPより抜粋)からもわかるように、過去3年間の売上高は右肩上がり、また営業利益、経常利益、純利益も順調に推移していることがわかります。

加えて、注目すべき点はここまでの株価の推移です。

株価推移_防衛関連株

上のチャートは直近1年間の各社の株価推移ですが、比較からもわかるように先述の5つの企業が既に大きく値を上げているのに対し、極東貿易は(少し値上がりしていますが)まだほとんど株価が動いていません。防衛関連銘柄としての評価(恩恵)をまだ受けていないということになります。

加えて、極東貿易のPERは9.35倍, PBRは0.40倍です。これは先の5つの企業のPERが21〜142倍であったことと比較すると、非常に低く割安株であることがわかります。

また、PBRが低く、現在の株価(時価総額79.90億円)に対して豊富な純資産(489.98億円)を有します。この点においても、元本の安全性が高く投資対象として高い魅力を有することがわかります。

さらに、配当金も2014年, 2円 → 2015年, 3.75円 → 2016年, 6円 → 2017年7円(予定)と右肩上がりに増加しており、その点においても魅力的であると言えます。

 

このように、極東貿易は、防衛銘柄である事が評価され短期的に値上がりが期待できるだけでなく、そもそもPER, PBRが低いため割安かつ投資の安全性が高く、また毎年増配を続けていて株主還元においても積極的であるといった点から、投資先として非常に魅力的だと言えます。

 

北朝鮮のニュース等で注目を集める防衛関連銘柄ですが、本当に魅力的な投資銘柄を選出するためには、きちんと1つひとつを評価することが重要です。

今回は北朝鮮問題と防衛に関するテーマから投資について考えてみました。しかしながら世界は常に動いており、その時々によって市場が注目する話題は変化します。いかなる時においても正しい投資を行うために何をすべきか。その方法に興味ある方はこちらをご覧ください。

 

 

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片桐 峻

投資家、ファンドマネージャー。
日本にいる時は、時間を見つけてブログの読者さんとお茶しています。
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