記事詳細

2016年05月12日

2016年の今こそ知るべきビットコイン

 

サマリー

・ビットコインとは、手数料ほぼゼロで自由に送金・取引できる仮想通貨のこと

・ビットコインには「買う」「もらう」「採掘」の3つの入手方法がある

・ビットコインは依然としてリスク資産なので、投資する際は慎重に検討を

 

 

ビットコインとは

ビットコインとは、インターネットを介して自由に送金・取引できる仮想通貨の一つです。

2013年頃から日本でも大きく注目され始めたビットコイン。ビットコインは世界中で売買されており、通常の為替取引における円やドルなどと同様、日々価格が変動しています。

 

下のグラフは、2015年半ばから2016年4月現在までのビットコインの値動きを示すチャートです。1ビットコインの価格が日本円換算でどのくらい変動しているかを表しています。

Bitcoinチャート

ビットコインチャート・相場・価格/Bitcoinの【bitFlyer】より

 

上記チャートによれば、2015年中にいったん3万円を割ったビットコインは、2015年末から2016年初頭にかけて、5万円台まで値上がりしています。その後、ビットコインの価格はおよそ4万円台半ばから5万円弱の間を推移しています。このように、ビットコインの価格は日々大きく変動しており、2016年4月現在、世界中の投資家がビットコインの値上がりを期待してビットコインの売買を行っています。

 

では、そもそもビットコインとは一体どのようなものなのでしょうか。ここでは、ビットコインの特徴について見てみましょう。

 

 

ビットコインの特徴

2016年4月現在、ビットコインは日本円換算で7,000億円相当の額が流通しており、仮想通貨の中で最も普及していると考えられます。その普及の理由の一つとして、ビットコインの画期的な「透明性」が考えられます。この透明性は、全ての人間がいつでもビットコインの「利用者」になることができ、かつ、「管理者」にもなることができる、というビットコインの特質に裏付けられています。

 

例えば、ビットコインの支払い記録は、ビットコインがスタートした2009年以来の全記録を誰もが閲覧することができます。つまり、どこからどこにビットコインが送金されたかという情報が、全て公開されているということです。こう聞くと、「プライバシーが一切守られないのでは?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、公開されているのはビットコインの口座番号(これをビットコインの「アドレス」と呼びます)の間の送金履歴のみです。すなわち、ビットコインの口座間の資金の流れは透明性が徹底されていますが、一方、ビットコインの各口座が誰の所有かはわからない仕組みになっているのです。

 

また、ビットコイン普及の要因になっている、もう一つのメリットとして、送金・取引の際の手数料がゼロ又は極めて低額であることが考えられます。このメリットを理解するには、まず私たちが日常使う通貨のことを知るとわかりやすいでしょう。

 

例えば、私たちが円をドルに換金したい場合、銀行などで為替手数料を払って換金してもらいます。実際、大手銀行などでは、通常1万ドル換金すれば片道5,000円の為替手数料を取られるかと思います。また、海外の銀行に送金する場合、三菱東京UFJ銀行を例とすると、金額に関わらず一回の送金で8,000。そして、送金が相手方に到達するまで1~2週間以上かかる場合があります。

一方、ビットコインの送金手数料は国内海外に関係なく限りなくゼロに近く、ときには無料で行うこともできます。さらに、ビットコインは送金から10分~1時間程度で相手に届きます。ビットコインは資金移動が非常に容易な仮想通貨なのです。

 

 

ビットコインの今

ビットコインはその流通量も全て公開されています。ビットコインの2016年4月17日現在の流通量は、約1,544万通貨です。この流通量の最大限度はビットコインの開始当初から決まっており、最大発行可能数量は2,100万通貨までと定められています。発行限度を決めておくことで、ビットコインの価値が急落しないよう工夫されています。

 

では、国内のビットコイン取引所は今どうなっているのでしょうか。2014年2月、ビットコイン取引所運営の「マウントゴックス」が保管していたビットコインの消失事件が起こったのは、記憶に新しいと思います。当時、世界最大のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」は消失事件発生後に破綻し、一時期ビットコインを日本円に交換できる取引所がない状態にありましたが、2016年4月現在ではcoincheckなど新たな日本の取引所ができています。2016年4月17日現在、coincheckにおいては、1ビットコイン=約 4万7,134.5 円で取引されています。取引所は中国やアメリカにもあり、ビットコインはドルやユーロとも交換可能です。

 

現時点でのビットコインは、依然としてリスク資産に該当すると考えられます。ビットコインの市場は成長過程にあるため、ビットコイン価格は非常に不安定な状態です。それは冒頭で紹介した過去1年弱の価格変動の推移を見ても明らかでしょう。今後も値動きが大きくなる可能性がありますので、現在ビットコインを長期保有することはハイリスクだと考えておいた方がいいと考えられます。また、ビットコインの送金・取引は可能ですが、今のところ、ビットコインそのものによる支払いを認める飲食店などは非常に少なく、実際にお店などで利用できる機会はほとんどないと言えます。投資目的以外でビットコインを保有するメリットは“まだ”あまり大きくないため、リスクを理解した上での投資目的以外ではまだそれほど需要があるわけではないと考えられます。

 

以上のように、ビットコインは未だ実験段階にあると言えます。ビットコインを実際に購入する場合、リスクを理解した上でその将来性に期待したいところです。

 

 

ビットコインが欲しくなったら?

では、実際にビットコインが欲しくなった場合はどのようにすればいいのでしょうか。ビットコインを手に入れるには、「購入する」「もらう」「採掘する」という3つの方法があります。

 

ビットコインの最も簡単な入手方法は、取引所などでビットコインを購入する方法です。前述の通り、coincheckなどの取引所では、円をビットコインに交換することができます。また、企業各社が会員登録や商品購入などを条件にビットコインをプレゼントする(もらえる)キャンペーンを行っている場合もあります。

 

ビットコインの「採掘」というのは、複数の利用者がビットコインの取引情報の適正さを検証することを指します。利用者たちが自ら送金・取引に不正がないかチェックすることで、ビットコインの信用性を高め、利用者はこの「採掘」を達成した報酬として新規発行されたビットコインを受け取ります。ビットコインの利用者自身がビットコインのシステム管理に参加し、ビットコインの価値を自己増殖的に高めていく仕組みになっているのです。

 

このように、ビットコインのユニークな特徴は、実通貨と異なり、国や中央銀行などのような中心的に通貨を管理する者(機関)が存在しない点にあると考えられます。ご関心のある方は、ビットコインを実際に入手してみるとより理解が深まるかもしれません。

 

 

まとめ

ビットコインは、未だ成長過程にある実験的な通貨と言えます。いくつかのメリットはありますが、以前その値動きは大きく予測が困難なため、投資対象としてはまだまだ研究・考察の余地が残されていると考えられます。「マウントゴックス」のケースのように、何が起こるかわからない点も多いことからも、個人的には今すぐ投資の判断をするのではなく、一旦様子を見たいところではあります。ビットコインに投資される場合は、リスクを十分にご理解された上で行ってください。

 

ご参考

・Bitcoin.org – https://bitcoin.org/ja/

・bitcoin charts – http://bitcoincharts.com/

・ビットコイン(Bitcoin)とは仮想の通貨【bitFlyer】 – https://bitflyer.jp/bitcoindigitalcurrency

 

※投資判断の参考となる情報提供のみを目的としており、ビットコインの購入・取引を推奨するものではありません。投資の判断は自己責任で行うようにしてください。

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

片桐 峻

投資家、ファンドマネージャー。
日本にいる時は、時間を見つけてブログの読者さんとお茶しています。
興味ある方は以下からどうぞ。

管理人について
(お問い合わせ)