クオーター毎の資産運用結果報告(2015年第3Q)

更新日 2015年 10月 11日
投資先 運用成績 前期差異 運用額
Total +27,417,434 (+109.88%) ¥62,035,873
ヘッジファンドB +2,599,946 (+7.48%) ¥32,599,946
ヘッジファンドA株 +2,619,988 (+126.49%) ¥3,125,427
商社M株 +474,500 (+7.93%) ¥4,021,500
銀行M株 +1,314,000 (+82.70%) ¥2,229,000
メーカーC株 -1,552,500 (-11.32%) ¥10,362,000
アパレルF株 +21,961,500 (+312.33%) ¥9,698,000

運用結果まとめ

※ここでは2015.Q3に限定せずに、管理人が資産運用を始めた当初から当期までの自己資産の運用の遍歴を総括してご紹介します。

 

はじめに

2010年9月当時、外資銀行をリタイアした私は、資産運用で残りの人生の財を賄っていこうと思いました。

幸いにも銀行員時代にある程度の収入をいただいていた私は、ある程度の貯蓄があったため、短期的な収益を求める必要がなく(年内に最低でも500万円は運用で収益を上げなけれ生活ができなくなってしまうということはなく)、長期的に安定した運用を行うことを目的として運用を開始しました。

 

とりあえず貯蓄の一部である2000万円を元手に始めてみようと考えましたが、長期的に運用を続けて財をなす場合に必要な運用収益率をここで考えてみたいと思います。

スクリーンショット 2016-02-09 19.39.59

元手を2,000万円でスタートし、各利率で毎年運用して行った際の資産の推移になります。

 

数字が少々細かいですが、この表からわかることは、毎年+20%のような収益を求める必要がないということです。

仮に年20%で20年運用した場合、わしが60歳に到達する頃には資産が約7.6億円に到達します。そこから更に20年運用し80歳にさしかかる頃にはなんと資産が290億円にも及ぶのです。

もちろんここまで増やすことができるのであればそれに越したことはありませんが、投資で高いリターンを求めようとした場合、リスクも同様に高くなってきます。自分の身の丈にあった(必要な)資産の目標をきちんと達成できるのであれば、最低限の収益目標を立て、不要なリスクを最小限に抑えるべきだと私は考えています。

ここで、様々なケースを検討してみた結果、結論から言うと年間10%程度の収益(月+0.8%)を達成し続けることができれば、2,000万円の元手が60歳前後で1億円程度に増やせることがわかります。

これが達成できればその後は 1億円×10%=1,000万円 ということになり、不労所得で1,000万円程度の収入を見込めることになります。もちろんより多くの財を成すことができるのであればそれに越したことはありませんし、短期的には運用益が年間で200~300万円となってしまいます。

しかし、長期的なリスクや目標値を考慮し、幸いにも短期的には貯蓄や雑収入などで生活には困らないので、

「年間10%を安定して継続的に達成すること」

を目標に資産運用を行なっていきたいと思います。

 

2010.Q3~2012.Q4

自己資金2,000万円からの資産運用を開始するにあたって、まずは幾つかの株式の購入を検討しました。

先に説明した通り、私の資産運用の目標は「年間10%を安定して継続的に達成すること」であるため、短期的な収益を獲得できる「スイングトレード」の様な手法は行いませんでした(今も行っていません)。また、近々に株価が上がるといった経営情報の獲得に躍起になり、ありとあらゆるトレンドを追っかける様な手法も採用しません。

 

“長期的な視点で安定して収益を上げ続けられるような企業”の株を長期的に保有する。「ファンダメンタルズ分析」をしっかりと行い、企業の経済価値と株価を分析して投資の判断を行う「バリュー投資」を主体としていくことを投資の基本戦略としました。

→ファンダメンタルズ分析とは

→バリュー投資とは

色々と株価の調査・分析を行った結果(ここでは詳細は割愛しますが)、主に以下5社の株を中心に投資を行うこととしました(5社合わせて約2,039万円分の株式を購入しました)。

某海外 ヘッジファンドA, 某総合商社M, 某メガバンM, 某国内メーカーC, 某アパレル会社F

その他にも調査・情報収集を兼ねて、少額の株式を保有している企業はありますが、私のポートフォリオ全体に対してほとんど影響しないためここでは割愛します。

結果から言うと、2012.Q4までのおよそ2年半の間で、約829万円の収益を上げることができました。2011年の中頃に350万円程度の増資を行っているので、自己資金2,389万円を元手に3,219万円の資産を形成したこととなります。資産を約34.5%増加させることができました。

目標であった年平均10%(3ヶ月平均2.5%弱)の収益だと2年半で+28.01%となるため、この数字は大きく目標を達成しており、幸先のよい資産運用のスタートだったと言えます。

資産推移_1

INDEX_1

 

2013.Q1~2013.Q4

先にも述べた通り、2012.Q4までの運用は順調でした(目標が+28.01%のところを+829万円で+34.5%)。

しかし、資産推移・運用成績のグラフを見てもらえばわかるように、単純に右肩上がりの結果とはなっていません。

もちろん株式投資なので、株価が上下するなかで最終的に資産を増やすことができれば問題ないのですが、ここまで順調に資産を形成できてることもあり、もう少しリターンを小さくしてでもより安定的に運用を行っていきたいと思うようになりました。

また、実際全てのトレーディングを自分で行っていると、日々の株価の推移や経済状況が気になりすぎるため精神衛生的にも辛いものがあります(私の場合には幸いにも増えているので救われていますが)。

そこで、私は運用の一部を「ヘッジファンド」に任せることにしました。

→ヘッジファンドとは

2013年初時点で約3,219万円を運用していた私は、約832万円分の株式を売却し、新たに168万円程度を増資して、某ヘッジファンドBに1,000万円の運用を任せることにしました(2013.Q1)。

その後の運用結果については、以下のグラフに示す通りですが、私のポートフォリオ全体としては某アパレルFの株価が1年で約2倍になったこともあり、2013年初に約3,219万円だった資産は、2013年末時点で約5,311万円まで増やすことができました。

資産推移_2

INDEX_2

 

2014.Q1~2015.Q3

アベノミクスの影響もあってかどうかはわかりませんが、日経平均株価の上昇にも助けられ、資産運用を開始してから3年半で資産を約2.1倍にすることができました。

また、運用の好調さの中で投入した自己資産は約2,558万円に延びたため、ここから先の運用はさらに手堅く、少ないリターンでもよいのでより確実に運用を行っていく方針にシフトしていきます。

そこで私は、ここまで多くの収益を生んできた某アパレルF社の株の一部(約1,000万円分)を売却し、その資金を某ヘッジファンドBに移すこととしました(2014.Q2)。

某アパレルF→某ヘッジファンドBに資産を移動させた主な理由としては、それまで沢山の収益を生んできた某アパレルF社の株ですが、株価の変動が大きく、大きく収益を出す可能性と、逆に大きな損失を生む可能性を含んでいると考えられたからです。

収益を生む可能性が大きいのは魅力的ですが、既にある程度の収益を獲得しているため、より安全性を重視して運用をしてくれるヘッジファンドへ比重を移し、より安定感のあるポートフォリオに組み替えることが狙いです。

またヘッジファンドBの運用の手堅さを信頼し、追加で1,000万円の資金を運用資産として投入もしました(2014.Q3)。

また2014.Q4~2015.Q1にかけて、某アパレルF社の株を約905万円分売却し、某国内メーカーC社の株を約809万円分購入しました。ここでの資金の移動について詳細な説明は省きますが、会社の規模・業績・ここまでの株価の推移等々からメーカーC社の方が株価の値動きが安定している(大きくは値を上げずともより確実性が高い)と判断したからです。

その後の運用結果については、以下のグラフに示す通りですが、私のポートフォリオ全体としては、2014年初に約5,333万円だった資産は、2015年.Q3時点で約6,203万円まで増やすことができました。

資産推移_3

INDEX_3

グラフにも現れているように、2014年の上半期は日経平均の下落も相まって少し資産を減らしましたが、当初予定(目標と)していた金額は達成できているため、そこまで精神的な負担が大きい者にはなりませんでした。

また、下げ相場の時であっても、ポートフォリオの約52.6%を占める某ヘッジファンドBがかなり善戦しているため、私の資産の減少は限定的なものになっています。

今後も、日本経済全体の動向からは目が離せませんが、引き続きヘッジファンドへの投資を中心に、安定した運用を行なっていく予定です。