優待利回り20%超も!?「株主優待」で株を始めよう
サマリー
・株主優待とは、企業が株主に対して自社の製品やサービス券などをプレゼントする制度
・銘柄によっては、株主優待利回りが20%以上にも上る株式もある
・各自のライフスタイルに基づいて各企業の株主優待を検討し、お得な特典を探してみよう
株主優待制度とは?
株主優待制度とは、企業が株主に対して自社の製品やサービス券などをプレゼントする制度をいいます。株主優待は企業が投資家を呼び込むために行われる特典制度で、3月末や9月末などに株式を保有している場合、株主優待を受ける権利を得られる場合があります。
例えば、ネット通販大手の楽天(4755)の株主になった場合、野球観戦チケットの優待価格販売や電子書籍購入ポイントの獲得などの特典を得られます。株主優待は、株主に対するサービス提供をするとともに、各社が自社事業をアピールする目的でも行われています。
投資家それぞれの好みやライフスタイルに基づいて考えると、株主優待は大変お得な特典を得られる場合があります。上記の楽天の例で言えば、楽天市場や楽天トラベルをよく利用する方にとっては、楽天の株主優待を利用する価値が特に高いと考えられます。
このように、各自が現在どのような製品やサービスを使っているかをまず考えると、どんな株主優待が自分に適しているかわかりやすいのではないでしょうか。
優待利回りの高い銘柄は?
では、個別銘柄における株主優待制度を具体的に見てみましょう。
「株主優待でどのくらい得するか」ということを示す指標に、株主優待利回りがあります。株主優待利回りとは、株式の購入金額に対して得られる優待特典の価値がどれほどの金額かを示す比率です。例えば、10万円の株式を購入して年間1万円の割引券をもらえる場合、株主優待利回りは10%になります。
ここでは、株主優待利回りの高い銘柄の一部をご紹介します。各社とも大変ユニークな株主優待を行っており、下記をご覧頂ければ、今まで知らなかった株主優待の新たなメリットが見つかるかもしれません。今後の投資のご参考にして頂ければ幸いです。
※当記事は個別銘柄の購入を推奨するものではありません。またこれらの銘柄が確実に株価を上昇させるということを保証するものでもありません。
ジャパンベストレスキューシステムの株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株22,800円です。この100株の保有により、株主は年間5,000円相当の自社サービス券を得ることができます。よって、株主優待利回りは以下になります。ジャパンベストレスキューシステム(2453)は、鍵・施錠や水回りなどの日常生活におけるトラブルを解決する「生活救急車」サービスを運営する企業です。
■ 優待5,000円÷100株22,800円×100=約21.9%
優待利回りは20%を超えており、ジャパンベストレスキューシステムのサービスを受けたい株主にとっては、大変利益のある株主優待になっていると言えます。
山喜の株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株22,200円です。この100株の保有により、株主は年間2,000円の買い物券を得ることができます。よって、株主優待利回りは以下になります。山喜(3598)は紳士用Yシャツ専門の会社で、百貨店や量販店での商品販売を行っています。
■ 優待2,000円÷100株22,800円×100=約9.01%
フォーシーズホールディングスの株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株40,800円です。この100株の保有により、株主は年間10,000円相当の株主優待券を得ることができます。この優待券により、フォーシーズホールディングスの製品を購入することができます。よって、株主優待利回りは以下になります。フォーシーズホールディングス(3726)は、化粧品・健康食品の通信販売やコンタクトレンズの販売など多角的な事業展開を行っている企業です。
■ 優待10,000円÷100株40,800円×100=約24.5%
フォーシーズホールディングスの優待利回りは大変高いといえます。この企業のサービスを利用している人にとって、非常に価値の高い株主優待といえるでしょう。
リゾートソリューションの株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で1,000株304,000円です。この1,000株の保有により、株主は年間24,000円相当の自社商品券を得ることができます。よって、株主優待利回りは以下になります。リゾートソリューション(5261)は、ゴルフ場・ホテル・保養所の運営などを行っている企業です。
■ 優待24,000円÷1,000株304,000円×100=約7.89%
アビストの株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株205,400円です。この100株の保有により、株主は年間12,600円相当の自社商品「水素水」をもらうことができます。よって、株主優待利回りは以下になります。アビスト(6087)は、機械設計やシステム開発の他、健康志向の「水素水」の販売を手掛けている企業です。
■ 優待12,600円÷100株205,400円×100=約6.13%
マルシェの株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株82,900円です。この100株の保有により、株主は年間6,000円相当の自社飲食券をもらうことができます。よって、株主優待利回りは以下になります。マルシェ(7524)は、「酔虎伝」「八剣伝」「居心伝」などの居酒屋チェーンを運営する企業です。
■ 優待6,000円÷100株82,900円×100=約7.24%
ヤマダ電機の株式に対する最低投資金額は、2016年4月28日時点で100株55,000円です。この100株の保有により、株主は年間3,000円相当の優待割引券を得ることができます。よって、株主優待利回りは以下になります。ヤマダ電機(9831)は家電販売の最大手で、全国約1千店舗を展開する企業です。
■ 優待3,000円÷100株55,000円×100=約5.45%
まとめ
各投資家のライフスタイルなどに基づいて銘柄を探せば、各自にとって大変お得な株主優待が見つかる可能性があります。株式投資の魅力の一つとして、株主優待にも是非注目してみると良いでしょう。
※当記事は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的としており、将来の投資成果を保証するものではありません。また、特定の投資商品の購入を推奨するものでもありません。ご了承ください。