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リーマン破綻をいち早く見抜いたヘッジファンドGreenlight Capital | ASSET NOTES | ASSET NOTES

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2016年10月17日

リーマン破綻をいち早く見抜いたヘッジファンドGreenlight Capital

 

サマリー

・グリーンライト・キャピタルとは、著名投資家のアインホーン氏率いる米大手ヘッジファンド

・グリーンライト・キャピタルは、アライドやリーマン・ブラザーズの空売りで大きな利益を上げた

・りそな株への投資も行っており、今後とも日本の株式市場に及ぼす影響に注目する必要がある

 

 

Greenlight Capitalとは?

Greenlight Capital(グリーンライト・キャピタル、コード: GLRE)とは、著名投資家のDavid Einhorn(デビッド・アインホーン)氏率いる米大手ヘッジファンド運用会社です。同ファンドは、近年は以前より低い運用成績になっていますが、2013年までの過去20年間は平均20%近い年率リターンを記録した実績を有しています。

 

今回は、この米国有数のヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルの投資事例を見てみましょう。

 

 

アライド・キャピタルとの長期戦を制する

グリーンライト・キャピタルは、米国で主に中小企業向けの融資業を行っていたアライド・キャピタルの空売りを行い、大きな利益を上げました。しかし、この空売りが成功するまでの過程は決して容易なものではなかったと言われています。

 

アインホーン氏は、アライドを「悪徳企業」だとみなしていました。アライドが公的な融資保証制度を悪用するなどして、ずさんな融資を行っている事実を突き止めていたからです。また、アライドが会計上その極めて価値の低い融資債権を粉飾するなどして財務状況を偽っている、とアインホーン氏は指摘していました。そのため、アインホーン氏はアライドのビジネスモデルが長期に継続することはないと考え、2002年、グリーンライト・キャピタルを通じて空売りを行っていたのです。

 

しかし、アライドは上記のようなアインホーン氏の主張を根拠の無いものと反論し、加えて、アインホーン氏がアライドの株価操作を行っていると反対にグリーンライト・キャピタルを批判するようになります。実際、このアライドによる批判により、グリーンライト・キャピタルはSEC(証券取引委員会)の捜査対象に入れられてしまいます。また、SECはアインホーン氏の告発後もアライドに公募増資を認めるなど、SECのアライドに対する対応には遅れが目立ちました。

 

このような困難な状況の中、アインホーン氏は忍耐強くアライドのリサーチを継続し、2008年にはアライドの粉飾決算を追及した書籍を出版します。この出版により、アライドの問題はスキャンダルに発展します。また、同年のリーマン・ショックによる金融危機が決め手となり、アライドは経営状態を大きく悪化させ、金融業を営む他社に吸収されることになります。金融危機との重なりあったとはいえ、グリーンライト・キャピタルは長期に及ぶ戦いを制したわけです。

 

この空売りの事例では、グリーンライト・キャピタルが成果を得るまで6年以上もの歳月がかかったことになります。この投資に対する根気強い姿勢は、一般投資家も学ぶべき点だと言えるでしょう。

 

 

リーマン・ブラザーズの破綻を事前に見抜く

グリーンライト・キャピタルは、2008年金融危機の発端となった米証券大手リーマン・ブラザーズに対する空売りでも大きな利益を上げました。このリーマン・ブラザーズの事例により、投資業界におけるアインホーン氏の評価は揺るがぬものになったといえます。

 

2008年5月、アインホーン氏は既にリーマンの会計処理に対して疑念を抱いていました。当時、サブプライムローン問題により多数の米大手金融機関が損失を計上する中、リーマンは同様の損失計上を行っていなかったからです。これを不審に思ったアインホーン氏は、リーマンの財務資料を分析し、リーマンが65億ドルものCED(債務担保証券)を保有しながら適切な会計処理を行っていないことに気付きます。

 

CED(債務担保証券)とは社債やローンなどを担保として発行される証券化商品の一つで、2008年当時、サブプライムローン問題によりその価値は大きく毀損していました。よって、リーマンが保有する65億ドルものCEDについても、毀損した価値は損失として適切に会計処理されなければならないものでした。しかし、リーマンはそのCEDによる損失を隠し、会社の保有する資産価値を実態より過大に公表する不正を行っていたのです。

 

その後、リーマンは2008年9月に経営破綻し、空売りを仕掛けていたグリーンライト・キャピタルは大成功を遂げました。このリーマンの事例は、財務資料を読むことが投資においていかに重要かをよく示しているといえます。一般投資家も、財務資料の分析を可能な限り行うよう心がける必要があります。

 

 

りそなホールディングスへのバリュー投資

グリーンライト・キャピタルは、空売りだけではなくバリュー投資も行っています。その投資対象の一つが、りそなホールディングス(8308)の株式です。

 

2014年、グリーンライト・キャピタルはりそなの株価を割安とみて、りそな株を大量取得したことを投資家向け書簡で伝えています。りそなが2013年に公的資金完済の目途をつけたことを受け、更なる収益が期待できると考えたためです。

 

このりそな株のように、グリーンライト・キャピタルは日本企業にも投資対象を広げているとみられます。今後とも、同ファンドが日本の株式市場に及ぼす影響を報道などでチェックする必要があります。

 

 

まとめ

日本株に投資しているヘッジファンドについては、注目しておく必要があります。特にグリーンライトのような大きなファンドは影響力が強く、株価への反響も小さくありません。日本株投資を行うファンドとして以前取り上げたサード・ポイントなどと共に、グリーンライト・キャピタルの動向をチェックした方がいいでしょう。

 

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