資産運用 Lab.
バリュー投資
ファンダメンタルズ分析を基にした投資手法になります。 その企業の資本価値を見出し、株価(時価総額)と比較して、割安であれば買い、割高であれば売り、というのが基本的な戦略になります。
バリュー投資は、「最終的に株価は企業の本質的な資産価値に近づいていく」という市場の特性に則った戦略となります。 バリュー投資において、企業の資産価値を見積もる際に、その価値を大きく「収益価値」と「資産価値」の2つに分けます。
「収益価値」とは、現状の収益状況や事業計画から予想される未実現の将来の収益を現在価値に割り引いた合計値になります。 つまり、現状の業績や今後の成長計画、見通し等々から「将来的に企業としてこれくらいの含み益があるだろう」という”見立て”になります。 詳しい算出方法はまた別の機会に解説しますが、一般に、”収益”,”成長率”,”割引率”等々から、算出します。
一方で「資産価値」とは、現時点においてその企業が保有している、現存する価値になります。 つまり、純資産価値(解散価値)は企業が貸借対照表に計上している資産から負債を控除することによって求められる「実存している価値」のことであり、 その企業のこれまでの経済活動の積み重ねの結果といえます。
バリュー投資は、この「収益価値」と「資産価値」をそれぞれ算出し合計したものよりも、時価総額が低い、 つまり、企業の持つ「価値」に対して、市場の評価している「価格」が低い、”割安”状態の株に投資するという手法になります。