資産運用 Lab.

債券での資産運用の特徴

債券での資産運用の特徴としては以下の点が挙げられます

・原則として元本が保証されている

・外国債の場合、為替相場の影響を受ける

・債券の格付けが存在する

・デフォルトするリスクがある

このページではそれぞれの特徴について順に見ていきましょう。

 

 

原則として元本が保証されている

債券の場合は原則として元本が保証されています。

発行価格が、額面を上回っているケースであっても、利息を含めて計算した場合原則として利回りがプラスになるようになっています。

例えば、額面100万円、利息1万円の10年国債を、105万円で購入した場合、

この債券を満期まで保有すると、受けとることのできる総額は

100万 + 1万 × 10年分 = 110万円 となります。

したがって、(110 – 105)÷ 105 ≒ 0.0476で、利回りは約4.8%となり、額面(100万円)よりも発行価格(105万円)の方が高いですが、利回りはプラスになっています。

しかし、時として実質的に元本割れを起こしてしまうケースが存在します。

次の特徴である「外国債の場合、為替相場の影響を受ける」の中でそのことについて解説していきます。

 

 

外国債の場合、為替相場の影響を受ける

債券の額面保証は、その債券の発行元の通貨によって行われます。アメリカ国債を米ドルで購入するケースで、為替の影響を検討してみましょう。

 

例:額面100ドル、利息1ドル/年の10年米国債を100ドルで購入した場合

購入時の為替が「1ドル=120円」だった場合、100ドルの米国債は実質的に 100ドル×120円/ドル=12,000円で購入したことになります。

この国債の場合、満期まで保有することで、100ドル + 1ドル/年 × 10年=110ドル 取得することができますが、仮に、債券購入後に円高となり、1ドル=90円となったとすると、 110ドル×90円/ドル=9,900円しか返ってこないことになります。

 

反対に、債券購入後に円安が進行すると、額面以上の利回りを得ることができます。加えて、外貨での取引の場合は別途手数料が発生します。

外国債を購入する場合は、債券の利回りに加え、外貨取引の特性も合わせて検討する必要があるため注意が必要です。詳しくは、「外貨投資」のページでも解説しているので、そちらも読んでみてください。

 

 

債券の格付けが存在する

債券には「格付会社」が行う、格付があります。格付会社は第三者機関に当たりますが、この格付結果を元に、債券の”信用度”を図ることができます。

格付はあくまでも目安のものであり、絶対的な尺度では無いため、格付会社によって同じ債券でも評価の異なる場合があります。

格付は、その債券の信用度を

【《高い》 ←AAA, AA, A, BBB, BB… CC, C →《低い》】で表しています。

一般に、信用度の高い債券の場合、デフォルトするリスクが小さいため安全な反面、相対的に利回りが小さくなる傾向があります。

一方で、信用度の低い債券の方が、リスクのある反面、相対的に利回りが大きくなる傾向があります。

一般に、ランクがBBB以上の格付けを「投資適格」、BB以下を「投機的」と言いますが、あくまでも傾向と程度の問題であり、どちらの債券を購入すべきとするものではありません。

格付に関する情報は、証券会社に問い合わせたりインターネットなどからでも得ることが可能です。債券での投資を検討する場合には、一度チェックしてみると良いでしょう。

 

 

デフォルトするリスクがある

債券の場合、発行元が元本を保証できなくなる”デフォルト(債務不履行)”となるケースが存在します。

会社などが倒産してしまう場合、デフォルトしてしまうと保証されていた元本が支払われなくなります。最近ではギリシャ国債がデフォルトするかどうかが話題になりました。

しかし、日本やアメリカといった経済の安定している国の債券の場合、10年, 20年でデフォルトする可能性は非常に低く、債券によっては、実質的に”無い”と言ってしまってもいいでしょう。

また、株式会社の場合、債券は株式よりも優位に返還されます。同じ会社が倒産してしまうのであれば、株式よりも債券の方が返金されないリスクは小さくなります(もちろん、そうならない会社を選ばなければなりませんが・・・)

 

 

以上が債券の主な特徴になります。

 

預貯金>

>

債権>

外貨>

不動産>

投資信託>

独立系投信>

ヘッジファンド>


資産運用 Lab.

債券での資産運用の特徴

債券での資産運用の特徴としては以下の点が挙げられます

・原則として元本が保証されている

・外国債の場合、為替相場の影響を受ける

・債券の格付けが存在する

・デフォルトするリスクがある

このページではそれぞれの特徴について順に見ていきましょう。

 

 

原則として元本が保証されている

債券の場合は原則として元本が保証されています。

発行価格が、額面を上回っているケースであっても、利息を含めて計算した場合原則として利回りがプラスになるようになっています。

例えば、額面100万円、利息1万円の10年国債を、105万円で購入した場合、

この債券を満期まで保有すると、受けとることのできる総額は

100万 + 1万 × 10年分 = 110万円 となります。

したがって、(110 – 105)÷ 105 ≒ 0.0476で、利回りは約4.8%となり、額面(100万円)よりも発行価格(105万円)の方が高いですが、利回りはプラスになっています。

しかし、時として実質的に元本割れを起こしてしまうケースが存在します。

次の特徴である「外国債の場合、為替相場の影響を受ける」の中でそのことについて解説していきます。

 

 

外国債の場合、為替相場の影響を受ける

債券の額面保証は、その債券の発行元の通貨によって行われます。アメリカ国債を米ドルで購入するケースで、為替の影響を検討してみましょう。

 

例:額面100ドル、利息1ドル/年の10年米国債を100ドルで購入した場合

購入時の為替が「1ドル=120円」だった場合、100ドルの米国債は実質的に 100ドル×120円/ドル=12,000円で購入したことになります。

この国債の場合、満期まで保有することで、100ドル + 1ドル/年 × 10年=110ドル 取得することができますが、仮に、債券購入後に円高となり、1ドル=90円となったとすると、 110ドル×90円/ドル=9,900円しか返ってこないことになります。

 

反対に、債券購入後に円安が進行すると、額面以上の利回りを得ることができます。加えて、外貨での取引の場合は別途手数料が発生します。

外国債を購入する場合は、債券の利回りに加え、外貨取引の特性も合わせて検討する必要があるため注意が必要です。詳しくは、「外貨投資」のページでも解説しているので、そちらも読んでみてください。

 

 

債券の格付けが存在する

債券には「格付会社」が行う、格付があります。格付会社は第三者機関に当たりますが、この格付結果を元に、債券の”信用度”を図ることができます。

格付はあくまでも目安のものであり、絶対的な尺度では無いため、格付会社によって同じ債券でも評価の異なる場合があります。

格付は、その債券の信用度を

【《高い》 ←AAA, AA, A, BBB, BB… CC, C →《低い》】で表しています。

一般に、信用度の高い債券の場合、デフォルトするリスクが小さいため安全な反面、相対的に利回りが小さくなる傾向があります。

一方で、信用度の低い債券の方が、リスクのある反面、相対的に利回りが大きくなる傾向があります。

一般に、ランクがBBB以上の格付けを「投資適格」、BB以下を「投機的」と言いますが、あくまでも傾向と程度の問題であり、どちらの債券を購入すべきとするものではありません。

格付に関する情報は、証券会社に問い合わせたりインターネットなどからでも得ることが可能です。債券での投資を検討する場合には、一度チェックしてみると良いでしょう。

 

 

デフォルトするリスクがある

債券の場合、発行元が元本を保証できなくなる”デフォルト(債務不履行)”となるケースが存在します。

会社などが倒産してしまう場合、デフォルトしてしまうと保証されていた元本が支払われなくなります。最近ではギリシャ国債がデフォルトするかどうかが話題になりました。

しかし、日本やアメリカといった経済の安定している国の債券の場合、10年, 20年でデフォルトする可能性は非常に低く、債券によっては、実質的に”無い”と言ってしまってもいいでしょう。

また、株式会社の場合、債券は株式よりも優位に返還されます。同じ会社が倒産してしまうのであれば、株式よりも債券の方が返金されないリスクは小さくなります(もちろん、そうならない会社を選ばなければなりませんが・・・)

 

 

以上が債券の主な特徴になります。